グアニジン塩酸塩 (GuHCl) 中のリゾチームは、円⼆⾊性分光法 (CD)、動的光散乱(DLS)、蛍光分光法を⽤いてタンパク質のフォールディングと活性に対する変性剤の影響を調べるモデルシステムとして使⽤されてきました。研究によると、これらの従来の⼿法でリゾチームの構造に測定可能な変化を引き起こすには、通常3〜4 MのGuHCl濃度が必要であることが⽰されています。しかし、Hédouxらによる研究では、リゾチームは2M以下のGuHCl濃度で実際に活性を失うことが⽰され、⼆次構造の⼩さな変化は低濃度のGuHClで起こるが、従来の分析⼿法の検出限界以下で起こることが⽰唆されました。
この本研究では、0.5 M という低濃度のGuHCl においてリゾチームが部分的にアンフォールディングすることを確認するために MMS を使⽤しました。その結果、低濃度のGuHClが⼆次構造にわずかだが統計的に有意な変化を引き起こすことが確認されました。
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