本研究では、マイクロ流体変調分光法(MMS) を⽤いて、製剤条件下におけるIgG1、IgG2、IgG3、IgG4 のFc 領域の⼆次構造を解析しました。その結果、これらのIgG サブクラスは構造的に類似していますが、区別できる特徴を⽰すことがわかりました。これらのサブクラスは、βシートの含有量が⾼く、αヘリックスとunordered の含有量が低いという共通点があり、相対的な組成にはわずかな違いがありました。さらに、この発⾒は、IgG1 とIgG2 が最も⾼度な構造類似性を⽰す⼀⽅、IgG3 とIgG4 が最も⼤きな構造の違いを⽰すことを⽰唆していました。この研究は、製剤条件下においてIgG やその他の抗体の構造を解析するために不可⽋なツールとしてのMMS の可能性を際⽴たせ、医薬品開発プロセスにおいてこの技術が果たす役割を強調しています。
このApplication NoteをPDFでダウンロードいただけます。ご希望の場合は下記にご入力をお願いします。