RedShiftBio:アプリケーション資料

【Application Note】MMS によって検出された細菌タンパク質の変異による構造変化

尿路感染における重要なステップは、尿路病原性⼤腸菌(E. coli) が宿主の尿路上⽪細胞に接着することです。 この最初のステップによって、細菌は宿主細胞に侵⼊してコロニーを作りますが、⼤流量の尿による浄化にも耐えることができるようになります。 

今回研究したタンパク質は、細菌の接着に関与する分泌タンパク質です。 このタンパク質のドメインの1つ
にいくつかの変異がある場合、宿主細胞への細菌の接着を促進するタンパク質の、より親和性の低いコンフォメーション状態が好まれるため、病原性が低下する可能性があります。

この研究では、MMS を⽤いて、野⽣型と2 つの点変異のみが異なる変異型タンパク質の⼆次構造を⽐較しました。その結果、変異型はすべての⼆次構造成分にわたって構造の違いを⽰し、最も⼤きな変化はターン構造の増加と βシートの減少であることが分かりました。このことは、平行 βシートの部分的なアンフォールディングを⽰唆しており、これがタンパク質の安定性の低下につながる可能性を示しました。またこれは、これらのタンパク質に関する以前の熱アンフォールディング実験とよく⼀致していました。

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