このアプリケーションノートでは、Agilent Seahorse XF 細胞外フラックスアナライザーを使⽤して、地表⽔サンプルや、ミトコンドリア毒性物質として知られる殺⾍剤などの個々の有機化学物質が代謝機能に及ぼす影響を測定する in vitro バイオアッセイのワークフローを説明します。
HepG2 細胞の酸素消費速度 (OCR) に対するサンプル (化学物質または⽔抽出物) の影響を検出・定量するため、3つの実験計画を提案し、ミトコンドリア毒性の3つのメカニズム:ATP 合成酵素の阻害、電⼦伝達系の阻害、プロトン勾配の脱共役、を区別しました。得られたOCRタイムプロファイルを⽤いて、3つのエンドポイントすべてについて濃度-反応曲線を作成し、強⼒なATP合成酵素阻害剤、電⼦伝達系阻害剤、または脱共役剤による最⼤作⽤の10%を誘発する作⽤濃度を導き出しました。このワークフローの適⽤性を、ミトコンドリア毒性のメカニズムが知られている環境汚染物質である、除草剤ブロモキシニル (bromoxynil) 、殺菌剤アゾキシストロビン (azoxystrobin) およびピラクロストロビン (pyraclostrobin)、殺⽣物剤トリブチルスズ (tributyltin) について評価しました。このワークフローにより、テストした汚染物質の主な毒性のモードが確認されました。
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