イムノアッセイは免疫反応を用いた抗原あるいは抗体を検出・定量する方法の総称です。生体試料中のタンパク質バイオマーカー分析に応用できるため、PK/PD研究、診断などに用いられています。現在開発されているタンパク質バイオマーカーは全タンパク質の一部であり、正常サンプルからは検出が難しいものも存在します。そのため、正常群とリスク群を明確に区別できないなどの課題がありました。
特に神経系の疾患ではタンパク質バイオマーカーは脳脊髄液には測定可能なレベルで存在するものの、血液(血清・血漿)では測定できないレベルでしか存在しない場合があります。
採取が困難な脳脊髄液に比べ、非侵襲的に採取できる血液系サンプルによる測定が実現することで、疾患の早期診断や治療法確立につながる可能性があります。そこで近年、イムノアッセイには高感度化が求められています。
メルク社独自の測定技術である一分子カウント法(Single Molecule Coungting (SMC®) technology)によるデジタル計測はfg/mLレベルのアナライトを測定でき、これまでの測定技術では測定が困難であった低濃度域を測定可能にしました。
超高感度測定が可能になったことで、これまで困難であったアナライトレベルの微小な変動をモニターできるようになり、タンパク質バイオマーカー研究における課題が解決されました。
本ウェビナーでは、神経科学研究において着目されているニューロフィラメント軽鎖(Neurofilament Light Chain (NF-L))の血液ベースの測定を例にして、SMC®技術及びSMC®技術による測定装置SMCxPROをご紹介いたします。
【演者】齊藤 拓哉 (プライムテック株式会社 ライフサイエンス事業部 研究支援部)
[ライブ実施:2022/12/6]
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