【Application Note】細胞における解糖機能を計測する

AppNote_GlycolysisECAR_J_fig_s解糖はグルコースをピルビン酸へと分解する細胞のプロセスであり、炭素の生合成やATPの産生をもたらします。解糖は、実質的に様々な分野で用いられる全ての細胞種で使用されています。例えば分裂している細胞は特に解糖に依存し、また分裂後のミトコンドリア機能障害やストレスにおいて重要な役割を果たすことが報告されています。

解糖を研究する方法は、絶えず変化するバイオテクノロジーの景色:微小電極、分光光度計、NMRから定量的代謝解析装置まで、を反映します。解糖を含む科学的な研究の疑問がより複雑になるにつれて、解糖研究のための方法は、より分析的に生きた細胞に関連するようになってきました。

エムデン-マイヤーホフ-パルナス経路(Embden-Meyerhof Parnas pathway)に記述されたように、解糖はグルコースを分解する一連の10の連続的な反応です。これらの反応の産物にはプロトンやピルビン酸を含み、ピルビン酸はその後乳酸に変換される可能性があります。プロトンと嫌気性乳酸の分泌は、培地の酸性化に帰着します (Divakaruni et al., 2014)。このシナリオにおいて、解糖経路はエンジンとして考えられ、この経路に与えられるグルコース分子は燃料と考えることができます。XFテクノロジーは、培地の細胞外酸性化速度を測定することによって、エンジンによって使用される基質や燃料と同様に、解糖の活性、または代謝のエンジンを評価し、定量化可能な代謝データを提供します。このアプリケーションノートでは、最近の3つの報告における、解糖エンジンを研究するためのXFテクノロジーの使用について記述します。

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