【White Paper】Agilent Seahorse XF 技術を⽤いた細胞の解糖速度の定量化の改善

Agilent_whitepaper-glycolytic-rate_J_fig_sAgilent Seahorse XF アナライザーは、さまざまな研究分野において、細胞代謝の研究に使⽤されています。ミトコンドリアによる酸素消費速度と解糖による細胞外酸性化速度を同時に測定することで、細胞全体の代謝活性を総合的に把握することができます。免疫細胞やがん細胞は、⽣合成の要求を満たすために解糖を動的にアップレギュレートしているので、免疫細胞の活性化やがんの代謝において、解糖速度の定量化は特に重要です。しかし、解糖によらない酸性化の可能性が、細胞外酸性化データの解釈を混乱させることがあります。

哺乳類の細胞培養において、解糖以外の酸性化の最⼤の要因は、TCA サイクルによって⽣成される CO2 です。このホワイトペーパーでは、この解糖以外の CO2 に依存した酸性化を、同時に測定されるミトコンドリア酸素消費速度を⽤いて説明するアプローチについて解説します。新しい基準であるプロトン流出速度 (proton efflux rate; PER) は、緩衝作⽤とプレートの形状を考慮することによって細胞外酸性化の測定を改善するために導⼊されました。さらに、CO2 に依存した酸性化を測定して差し引くことで、解糖由来のプロトン流出速度 (glycoPER) を算出することができます。これらのアプローチにより、解糖速度の測定精度が⼤幅に向上し、細胞の乳酸流出量と同等の結果を得ることができます。

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