より高度な評価系では多くの指標を得ることが可能ですが、スループットが低く、コストも比較的高くなります。そのため、研究者は細胞の表現型を的確に理解するために、数ある実験手法の中から最適なものを取捨選択し、組み合わせて用いざるを得ないという課題に直面しています。
CytoTronics社のPixelシリーズは、細胞培養プレートの底部に埋め込まれたCMOS(半導体)マイクロチップと、高密度金電極アレイ(12.5 µm間隔)により、生きた培養細胞の詳細な表現型、すなわち「細胞動態」を計測します。シングルセルレベルでの高い空間分解能と時間分解能を備え、非侵襲的かつ高スループットでの細胞動態解析が可能です。Pixelシリーズは、単一のプラットフォーム上で下記に示す多彩な計測機能および細胞操作を統合し、マルチモーダルな表現型解析を実現します:
本ウェビナーでは、CytoTronics社Pixelシリーズの概要と計測原理に加え、各種計測機能を活用した多様な評価事例をご紹介します。この革新的な技術が、in vitroアッセイにおける培養細胞の表現型解析に課題を抱える研究者の一助となれば幸いです。
【演者】水流 功春 (プライムテック株式会社 ライフサイエンス事業部 研究支援部)