最先端のマルチモダリティイメージング技術を用いた小動物担癌モデル評価法のご紹介

がん研究において免疫不全動物にヒトがん細胞を同所性もしくは異所性に移植し、その生育性と治療効果を評価する広くヒト担がんモデル(Xenograft, PDXなど)が広く活用されています。移植されたヒトがん細胞の生育性と治療効果を生体内において評価する方法には、伝統的にはノギスによる腫瘍サイズの計測が実施されてきました。しかしながら、同所性移植モデルには適用できない点や、治療効果と腫瘍サイズの変化に相関がない場合には適用が難しい点が課題です。

そのような課題を解決する有力な研究ツールとして、in vivoイメージング技術があります。ヒト担がんモデル動物の生体内腫瘍を長期的、非侵襲的に画像化することで、同所性腫瘍においてもその正確なサイズと腫瘍内環境の可視化が可能です。

FUJIFILM Visualsonicsが提供するVevo 3100/LAZR-Xは、高い空間分解能と分子イメージング性能を有する実験小動物専用にデザインされたマルチモダリティイメージングシステムです。

高い空間分解能(最大30 μm)の解剖学的画像の記録、生体内血流速度のドップラー計測、マイクロバブル造影剤を用いた腫瘍内微小循環の造影と定量、光音響イメージングによる生体内腫瘍の組織酸素飽和度や腫瘍内に集積する標的性蛍光試薬、金属ナノ粒子の可視化と定量を実現します。加えて、超音波エコーの利点を活かして、抗がん剤や抗腫瘍治療による心毒性評価も同一のプラットフォームで実施可能です。

本ウェビナーでは、がん研究におけるマイクロ超音波技術の位置づけと様々な研究事例、そしてFUJIFILM Visualsonics社が提供する最新計測技術についてご紹介します。

ライブ配信セッションではプライムテックライフサイエンス研究室より、実験動物を用いたマイクロ超音波および光音響イメージングのワークフローをライブ配信いたします。

  1. Introduction of evaluation methods for small animal tumor-bearing models
    using state-of-the-art multi-modality imaging technology
  2. 実験小動物のマルチモダリティイメージングワークフローの実際
    ~マイクロ超音波および光音響イメージングによる生体計測をライブ配信~
  3. Q&Aセッション

【演者】

  • Jithin Jose, Ph.D. [プレゼンテーション]
    FUJIFILM Visualsonics, Inc.
  • 水流 功春 [ライブデモ]
    プライムテック株式会社 ライフサイエンス事業部 研究支援部

[ライブ実施:2021/9/16]

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