タンパク質を調製する際のバッファーは、その⾼次構造、ひいてはその機能に影響を与える可能性があります。
この研究では、βシートに富むタンパク質であるα- キモトリプシンの構造の違いを、MMSを⽤いて、⽔および3 種類の⼀般的な製剤バッファー中で評価しました。
α- キモトリプシンは、リファレンスであるHPLC グレードの⽔、リン酸バッファー(PB)、リン酸緩衝⽣理⾷塩⽔(PBS)、Tris バッファーで調製しました。アミドI 領域の吸収スペクトルは⾃動的に収集され、βシート含量、HOS モチーフの割合などの重要な構造成分を測定し、すべての調製条件におけるサンプル間の全体的な構造の類似性を計算するために処理されました。結果の解析と全バッファー条件の⽐較から、 α-キモトリプシンはバッファーによる構造変化を引き起こすことが⽰されました。
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