LGC Biosearch Technologies社 ブログ記事
(-製品の最新技術や活用事例のご紹介-)

投稿内容:

オリゴの合成と修飾

Know your oligo mod: Locked nucleic acids

ロックド核酸は、様々な方法でオリゴヌクレオチドを調整し、性能を向上させるために、ますます人気のある修飾です。Know Your Oligo Modシリーズの一環として、この修飾塩基がどのように機能し、qPCRプローブやプライマー、そして治療開発においてどのように使用されているかを見てみましょう。

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Know your oligo mod: BHQ (Black Hole Quencher) non-fluorescent quenchers

非蛍光クエンチャー BHQ(Black Hole Quencher)

今回は、LGC Biosearch Technologies社が独自に開発したオリゴヌクレオチド修飾用の非蛍光性クエンチャー発色団の基礎について説明します。Black Hole Quencher™(BHQ™)色素は、しばしば単にBHQ色素と略されます。最も効果的な可視スペクトルの範囲に従い、0から3までの番号が付けられています。全ての異なるBHQ色素修飾を調べる前に、クエンチャーとは何か、オリゴヌクレオチド修飾としてどのように使用されるかについて少し説明します。

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Know your oligo mod: ATTO dyes

この「Know Your Oligo Mod」ブログシリーズでは、オリゴヌクレオチドを標識するための高性能蛍光色素であるATTOの利点を探ります。

ATTO蛍光色素は、生物学的イメージングや分析用の蛍光標識として広く使用されている有機合成分子の一群です。これらはドイツのATTO-Tec GmbHによって開発され、同じ波長の他の蛍光色素に比べて高い光安定性と輝度で知られています。


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Know your oligo mod: 2ʹ-MOE

Know Your Oligo Mod:2ʹ-MOE

この 「Know your oligo mod」 シリーズでは、オリゴヌクレオチド治療技術の大きな進歩である2'-O-methoxyethyl(2'-MOE)修飾について深く掘り下げていきます。 
ヌクレオチドの糖部の2'位は化学修飾の格好の位置であり、アンチセンス技術やゲノム創薬において極めて重要な役割を果たしています。2'-MOE修飾は、リボースの2'-OHをO- methoxyethylメトキシエチル基で置換し、オリゴヌクレオチド治療薬、特にアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)の特性を強化します。

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 Behind the scenes: How our oligo synthesis team contributes to the reliability of your assays

舞台裏:オリゴ合成チームがアッセイの信頼性にどのように貢献するか

コンタミネーション汚染のリスクを除くために
PCRは現代の分子生物学において、間違いなく最も有効な技術の一つであり、驚くほど微量のDNAを検出できる感度を持ちます。しかしながら、この方法での感度は最も大きな課題の一つでもあり、わずか数分子のDNAを検出する場合、不注意なコンタミ汚染は誤解を招くデータを与える可能性があります。コンタミ汚染の問題は、SARS-CoV-2検出のような分子診断検査用のqPCR反応において特に重大であり、たとえ単に長いDNA断片であっても、鋳型DNAがコンタミ汚染されると、偽陽性の結果を生み出す可能性があります。

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治療用アプタマーはどこに?

2022年8月4日 掲載

アプタマーを標的薬剤として使用する新たなアプローチは、将来的により広範な臨床使用への扉を開くかもしれません。

アプタマーは高い熱安定性、事実上あらゆる標的としっかりと結合する能力、容易かつスケーラブルな生産、バッチ間の均一性など1治療薬として多くの潜在的な利点を有しているにもかかわらず、臨床ではほとんど成功をおさめていません。腎クリアランスが速く、またヌクレアーゼに対する感受性が高いことに加えて、in vitroの精製成分に対するアプタマーのパフォーマンスが、必ずしもin vivoでの同様のパフォーマンスに繋がるとは限りません2

しかし、アプタマーをより大規模な治療薬の標的成分として活用しようという最近の取り組みにより、これらの有望な分子が臨床でその潜在能力をフルに発揮する日がついに来るかもしれません。このブログ記事では治療法開発におけるアプタマーの最近の応用例をいくつか紹介します。近い将来、これらのイノベーションが市場に投入され、ヒトの健康が増進されることを期待しています。

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診断におけるアプタマーの次なる目標は?

1990年代はじめに開発されたアプタマーは、長い間、検出に用いる抗体の代替品として注目されてきました。そして2022年、アプタマーは治療薬としてだけでなく、診断薬として使われ始めています。LGC Biosearch Technologies社のチームが興奮し、診断におけるアプタマーの将来を牽引すると信じている最近のアプリケーションと技術的進歩をここでご紹介します。

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ASOやsiRNAの最新技術とは?

過去数十年の間に、研究者たちは、オリゴヌクレオチドのデリバリーや安定性、特異性の課題を克服する方法を開発し、目覚ましい進歩を遂げてきました。我々はその可能性をフルに活用するまでには至っていませんが、その現在のペースは爽快というほかにありません。

2023年現在、18の核酸治療薬が上市されており、さらに多くの治療薬が後期臨床開発段階にあります1。これらのうち、アンチセンスオリゴヌクレオチドと低分子干渉性RNA(small-interfering RNAs, siRNA)が主要なセグメントを占めており、miRNA, アプタマー、DNAzymesなど他のタイプも開発が続けられています2。本ブログでは、ASOとsiRNAの生物学的作用を増強するための最新の技術的進歩について概説します。

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プライムテック株式会社

ライフサイエンス研究においては、分子生物学的なアプローチから実験動物学的なアプローチまで、 多角的な手法によって、統合的に実験結果を求められることが増えています。

この背景を踏まえ、統合的ソリューションとして、分子・細胞から個体レベルまで幅広く対応する各種研究機器の ラインナップと、それらを効果的かつ安定して運用して頂くための、各種サービス・サポートをご提供させて頂いております。

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